範という言葉
「規範」の範ですよね。
最近よくこの言葉について考えます。
若い頃は完全にオリジナル→範なしで作りあげることがカッコイイことだと思ってました。
例えばDate Course Pentagone Royal Garden。
かっこいいですよね。
完全オリジナル感あるし。
もちろんジャズの文脈にはのってるんですが。
こういうのに憧れましたが、
最近は手元にある表現方法を使うことが面白いです。
今まである「範」をフルに参考にしながら。
ここで私が注意するのは、表現方法を完全に使いこなせているかどうか。
ハサミも使う人によって出来ることが全く違うわけですよ。
使いこなした方がいいわけです。
使いこなせないものは使わない。
使いこなせるものは、ひたすら研究して使いこなす。
「範」という範疇のお話でした。
金仏壇を考える
このところ金仏壇について調べています。
金仏壇はお寺をミニチュア化した、漆塗りと金箔で仕上げられた仏壇です。
地方性もありますが、仏壇と言えば金仏壇と言うくらい広く普及していたものでしたが、最近は売り上げが低迷しているようです。
低迷の理由
①そもそも金仏壇が現代人の感性に合わない
②今の住宅事情にそぐわない(マンションにどうやて置くの?和室がない)
③価格が高すぎる(ニーズに合わない商品が高ければ売れなくて当然)
など、理由をあげればキリがないくらい金仏壇は危機に晒されています。
金仏壇は高額商品なので販売店の利益も大きいです。
利益を取りすぎです。
木地、漆塗り、金箔、蒔絵、金具等の日本の工芸技術を結集して作られるのが金仏壇でした。明治時代に世界を驚かせた日本の工芸技術です。
しかしながら、今売られている金仏壇は大半が海外製品のようです。
そりゃ金仏壇ダメになりますよね。
自己否定する仏壇屋。
rei harakami レイハラカミ
仏教とは全く関係ない話。
皆様はレイハラカミというミュージシャンをご存知だろうか?
今日ふと彼の事を思い出した。
私は実際に彼に会って話た事もある。
とても優秀なミュージシャンである。
1000年後も彼の音楽は聞かれていると思う。
一度是非聞いてください。
https://www.youtube.com/watch?v=5prOi4-zCqY
本当に優れた音楽だと思います。
追記
macbookでレイハラカミを聞いてると、macbookが演奏してる気がします。macbookが楽器であるような気がします。
ようやく。戻って来た感じがします。
コロナにまつわる非日常から、日常へ戻って来た感じがします。
今までとは少し違う日常ですね。
明らかに何かを制限しながらの日常です。
この「制限」と「好況」は両立するのでしょうか?
両立するなら、
今日まで考えられてきた『「好況」=ひと、金、モノがよく動く状態。』ではない、「好況」を考えなければいけませんね。
人が動かない状況での「好況」を作らないといけません。
80年代バブルの高揚感とは違う、「好況」感。
結局は「好況」になるかどうかは人間の価値観の変化がキーになりそうですね。
そんな「好況」あるのかな?
今日は非常事態宣言解除初日です。
京都、大阪、兵庫は非常事態宣言解除の初日です。
関西在住の私にももちろん影響はあります。
本当に大丈夫かなあって思いが強いです。
これでおさまると良いんですが。。。。
今回のコロナ禍で私が感じたこと。
新型コロナの危険性については医療に関して素人なんで何も分かりません。
肌で感じる事はありました。
政府と情報ですよね。
多くの国民が政府を信用していないと言いますが、
やっぱり、政府発表情報を元に行動する人っ多いなあって思います。
宣言出したら街から人は減るし、解除されたら街の景色は少し違うし、、、、。
なんだかんだ言って政府の影響力って大きいなあって感じました。
政府の情報によってこれだけ多くの人の動きが変わるのをまざまざと見せつけられました。
政治的立場の左右を問わず、政府に嘘言われてはどうもいきません。
選挙行って政治家選びましょうね。
コロナと曹洞宗
今回のいわゆるコロナ禍でおこった事はなんだろうか?
と考えた時。
曹洞宗的には葬儀/法事/月参りの減少が十年早まったと結論付けていいと思います。
2030年にワープ!
コロナ禍以前からも全国で「傭僧が減った。」と嘆いていた住職は多数存じ上げますが、
傭僧の減る速度はさらに早まったと思います。
たくさんの晋山結制式も延期になりました。
人の接触を前提としていた布教をどう方向転換するべきなのでしょうか。
なかなか難しいですよね。
梅花大会なんかはしばらく(2、3年)は開催不可能かもしれません。
濃厚接触は危険。
多くの人が考えている事だと思います。
その反面。
人間は性欲があり濃厚接触を求める時もあります。
人間の本性をよく見定めながら今後の世相を注視していきたいです。
なかなか書けませんでしたが復活!
なかなかブログを書けない日々が続いておりましたが、
日々の雑録も書けるようになってきました。
今後ともよろしくお願いします。
HP 作りました。
そちらも見てください。
そして少しだけhtml書けるようになりました(笑)
仏具業界の闇
仏具業界には様々な業者がいます。
悪質な業者もいます。
仮に中央香台を受注したとしましょう。
「良いものが欲しい」と言われたと仮定しましょう。
私なら、京都の木地師で木地を作って、京都の塗師屋(漆塗り職人)で塗って、京都の金箔職人で箔押しをして仕上げます。
仏具は木地が大事なので、お客様と姿、形をしっかり打ち合わせしてから作ります。
基本的には受注生産のフルオーダー品です。
なぜ京都の職人にこだわるかと言うと、職人のレベルが高いからです。
木地、漆塗り、箔押し全てを京都でして納品させていただきます。
これがいわゆる京製仏具であり、信頼のおける業者です。
各職人としっかり打ち合わせをして仕事を進めます。
自信を持って納品出来ます。
しかしながら、世の中の仏具小売店の多くは上記のようにこだわって仕事はしていません。
仏具卸問屋に仕事を丸投げしている小売店があります。こういう小売店が悪質な可能性があります。老舗でも丸投げしている小売店はあります。
小売店が仕事を丸投げしているということは、仕事を受注した本人が製作現場に全く関わってないと言うことです。言葉だけで「良い中央高台を発注します」と言っているだけです。
仏具卸問屋はどんな仕事をしてくるか分かりません。
例えば木地は中国製、塗りは中塗りまで中国で上塗りだけ国内、箔押しも安物の金箔。
こんな製品を仏具卸問屋は納品してくるかもしれません。
ここが仏具の肝心なところですか、中国製の木地であっても塗られてしまっては見抜くことは不可能です。一般の方が見て分かるのはほぼ不可能です。間違いなく不可能です。
小売店に見る目がなかったらそんな悪質仏具が「良い中央香台」として納品され、値段だけ高い金額を請求されます。「良い中央香台」が中国製木地ではダメです。そして、悪質仏具が納品されている寺院はたくさんあります。
仏具業界は利益だけしか考えていない悪質業者がたくさんいます。
そんな業者に仕事を依頼してはダメです。
今までの付き合いだからと言って安心して付き合っていてはダメです。
しっかりと小売店と話をして、小売店が仏具製作現場を理解しているか確認してから仏具を発注しましょう。
仏具が好きで、仏具を大事に思っている業者が良い業者です。
仏具を買うタイミング
「仏具っていつ買えばいいのでしょうか?」
今日お客様から聞かれました。
基本的にはいつでもいいのですが、
お寺に残るものですし、何か大きな法要がある時に買うと記念になります。
記念文字も入れることが出来ます。
例「令和元年十月吉日 晋山式記念 施主 仏具 太郎 当山十二世〇〇代」
こんな感じで入れておくと年月が経つと何年くらい使っているか分かります。
古い仏具を見た時に、いつ作られたものか分かるのは大変面白いです。
もちろんお施主様の名前もお寺に残ることになり、お施主様も安心されます。
基本的には一度買った仏具は修理し続ければ、何代にもわたり使うことが出来ます。
使い捨てではないのが仏具です。
しっかりした木地師が作った仏具は長く使えます。
仏具業者の中には本当に悪い仏具を納品する業者もあります。
信頼できる業者から仏具は買いましょう。
仏具は代々残る前提で買われたり、修理されることが大事です。
縫製のあれこれ。
写真は今日仕立て屋さんと打ち合わせをした時のメモです。
別誂えの作務衣です。
ズボンのポケットと胸のポケットの縫製が手間がかかるので変更出来ないか、打ち合わせしてました。
お客様から許可が出れば変更します。
縫製はちょっとしたことで手間が変わります。
手間がかかってもやるべき事、手間を抜くべき事。
製品の品質に関わる問題なので、気をつかないながら見極めてます。