「お寺は無くならない」って皆言うが。。。。
こういう仕事をしていると、
「お寺は無くならないから良いよね」ってよく言われます。
私の仕事を友達に説明してもこのセリフはよく言われます。
多分、私の友達は
「近所のお寺は子供の時からずーーっとある。」
「お店はコロコロ変わっても、お寺はずーーっと同じ場所にある。」
このくらいの認識だと思います。
住職でも同じことを言われる方はいます。
「お寺無くなることはない。」と。
ふむふむ確かにそうでしょう。
では、「どうしてお寺は無くならないんでしょうか?」
むむ。
どうしてだろう。。。
僕の友達と同じ感覚で住職も言ってるのかな。。。。
一つには、日本の伝統的な葬送儀礼の一部分を担っているから。
これは十分あり得ると思います。
理由はこれだけでしょうか?
違います。
住職は無くならない理由をもっと真剣に考えるべきです。
お寺には人間が生きていく上での智恵、哲学、思想があるからです。
そしてその智恵、哲学、思想は、人間が人生を営む上で心の拠り所と出来るだけの厚みを持っています。
この思想の厚みを無視して葬送儀礼だけをしようとするからお寺は衰退するのです。
智恵、哲学、思想無き宗教なんてありえません。
ここを避けて通ろうとするのはやめましょう。